魔法の夜を読み解く

今回のツアーで初披露された魔法の夜。美少年のオリジナル曲はたいりゅソロを合わせると18曲になりましたね。16番目のグループオリジナル曲「魔法の夜」の世界観がとにかく大好きで忘れられないので、今の気持ちや私が考えるこの曲の背景をブログに書き残しておこうと思います。現場で聞いてから映像化、音源化されるまでの自由に曲を聞けないこの期間になんとしてでも書き終えたい。まだ学生だからきっと深いことは言えないし、何回も見ているわけじゃないから曖昧ふんわり感想なところもあるとは思いますが、読んでくださると嬉しいです。

Gates+における魔法の夜が担うパートとは?

初めてこの曲を聴いた時、世界観が好きすぎて泣く一歩手前までいきました。テーマパークがテーマなGates+のショーパートだなと思っています。中でもイメージは屋内でやっているようなショーです。パレードのようなキャラクターが来てくれるドキドキも、屋外のショーのような一緒に踊って盛り上がれる楽しさはないけれど、作り上げられた世界観に浸れる楽しさがあると考えます。Gatesがテーマパークなら私はこのショーを目的に年パスを取りますね。アトラクションに疲れたからちょっとショー見よ!なんて気軽な気持ちでは見られません。このショーを泣きながら見てこの曲を思い浮かべながらパーク内を歩きます。

 

歌詞を読み解こう

早速歌詞を読み解いていきたいと思います。歌詞はXで文字起こしを投稿してくださっていたものや、歌詞を掲載してくださっているブログなどを参考にしました。

全体

私が真っ先に思うこの曲のポイントは一人称が「俺」なこと。美少年のオリジナル曲では初めてですよね。去年までは僕だったのに…とめそめそモードに入ってしまいます。

私はこの曲を一人称が僕だった清らかで初心な青年が、一人称を俺へと変えて魔法の夜へとエスコートをする曲だと考えています。これは簡単に歌詞から読み取れると思います。根本的な部分はあまり変わっていなくても、メンバー全員が20歳を超え、今までよりは大人になった自分たちを見せたい男心が表現されているのかなと思いました。

ここから歌割りを細かく見ていきます

君から来た返事が思ってたの違っても

I will show you Gates+!

手を繋いでBaby Baby Baby ゆっくり行こう

 

美少年を彼とし、お相手(君)を彼女としましょう。

最初の方は彼が完璧な人間ではないと私たちに伝えるパートです。「彼女からの返事が想定外だけれども大丈夫、きっと心を開いてくれる。ゆっくりいけば大丈夫だ」と自分に言い聞かせていることから、完璧に大人なわけではないけれど彼女の前では華麗にエスコートしたいという気持ちが読み取れました。ステージで輝く彼らもスポットライトが消えれば20歳近い青年に戻ります。そんな美少年の等身大の姿がここのパートに詰め込まれている気がして、いつもめそめそしてしまいます。だってまだ若すぎる恋だなんて大人は言うね、と大人の言うことを無視してまで2人でいたいと伝えてくるような真っ直ぐでピュアな青年だと思っていたから。そのピュアさは変わっていないのかもしれないけど、あの時には感じなかった大人の余裕を感じるたびに心がぎゅーっとなります。

 

止まらない想いが溢れてるこの夜空に

月明かり待ち合わせで少し大人の格好してる

 

ここのパートでは過去から現在に移り、彼女と待ち合わせをしている時のことが描かれています。やっぱり自分にゆっくり行こう、大丈夫だと言い聞かせても少しドキドキしてしまいます。そのドキドキは上手くエスコートできるかの不安の他にも彼女とデートができるワクワク感、月が出てくるような時間にデートをするという特別感、大人な格好に身を包んだ高揚感なんかも含まれているんじゃないかなと思います。たくさんの感情が入り混じってもう何なのかもわからない胸を押しつぶすようなものを抱きながら彼女と待ち合わせをする感覚は、私がイメージできるものだと開演前のあの感覚に似ているのかなと思いました。

「少し大人な格好をして」これを彼が自分から言うということは、彼の本当の部分はまだ大人ではないけれど彼女の前では大人でありたいという気持ちが読み取れます。ここで私は美少年の知ってる部分が見えて少し安心しました。いつのまにか大人になってしまっていたけれど、まだ青年の心が残っているんだなと泣きそうになります。この完全な大人になっていく途中の年齢の時にこの曲がオリジナル曲になったのが本当に嬉しくてたまりません。

 

君に似合うイルミネーション

いつか見せたい星空

行ったことのない場所へ行こうか

どこへ行くじゃない 誰と行くかだね

 

俺君が大好きだ OK?

 

私はここからこの曲の解釈の仕方によって歌詞から読み取れるものが分かれてくると思います。

私が考えているのは

①この曲では彼が途中で彼女と合流し、華麗にエスコートをしながら最後に告白をする

 

②この曲では待ち合わせ前の彼の想いが描かれており、この曲内では彼女と出会っていない

 

①の解釈の仕方ではここのパートのどこかで出会ったのではないかなと考えています。Bメロに入るところで場面転換が行われているとしたら、彼女の愛らしい姿を見てイルミネーションや星空を見せてあげたいなと思うのは自然なことだと思いました。俺君が大好きだOK?で出会っているとしても待ち合わせの時間に近づいていくうちに気持ちが高鳴っていくのが歌詞からもメロディからも読み取れる気がします。

 

ここで私がポイントに感じるのは彼が彼女に見せたいものがイルミネーションと夜空なところです。別にどこへ行くかよりも誰と行くかなんだったら彼女がいればお花畑でも牧場でも、それこそテーマパークだっていいはずです。それでもイルミネーションや夜空を彼女に見せたい理由は今まであまり夜にデートをしてこなかったからなのではないかなと考えました。「止まらない想いが溢れている夜空」、「月明かりで待ち合わせ」という言葉が前に出てきているように彼は夜であることに特別感を抱いているように感じます。これらの言葉は今までよりも大人になって夜にデートをできるようになった彼らを表現しているのではないでしょうか。彼女と昼デートならたくさん行っているけれど、夜にはあまり行った経験がない。だからイルミネーションや星空は【2人】で見たことはない。いつか彼が彼女に見せてあげたいというのはそういうことなんじゃないかと思います。それならどこへ行くかじゃない、誰と行くかだねの意味もわかる気がします。何回も見たことのあるイルミネーションも星空も、君と見ることができれば今までよりもっといい景色になるんじゃないかと考えたのでしょう。

 

そして、その彼を思い浮かべるとこの曲がなぜSing itの世界観を持つのかという答えに少し近づけた気がします。

 

Sing itは

僕の目から見てる 空の美しさは

きっと君は知らない そうだから

今日もI sing it show you

から始まり、彼が見ている空の美しさを知らなかったり、自分が大切な存在であることに気づかない彼女に向かって世界は愛で溢れている、あなたは必要な存在なんだということを歌いながら訴えていく曲だと私は考えています。彼はここで空の美しさを彼女に伝えたわけです。空の美しさを知った彼女はきっと明るく、より愛らしくなったことでしょう。そんな彼がただの空よりも美しい星空を彼女に見せたいと考えるのは当然なのではないでしょうか。ここでSing itとの繋がりが見えたと感じました。

 

そして「俺君が大好きだOK?」ここでOK?と聞いてくるのはなぜなのでしょうか。正直このOKの意味があまりよくわからないです!!!でもこの後に「君が頷いたら〜」という歌詞が出てくるので彼女の頷きと対になるのがここのOKなんじゃないかなと思っています。本音を言うとここの那須くんがほんとーーーーにかっこいいのでそんな深いことは考えられません。那須雄登さんが君が大好きだと言っているならそれはもうOKだろと思ってしまいます。ここのOK?の仕草本当に好きです。

 

 

Shoo Bi Doo Bi Doo美

君のことをずっと待ってたんだよ

Shoo Bi Doo Bi Doo美

新たな世界扉ノックしよう

君が頷いたらはじまる魔法の夜

ねえ 俺の君になってよ

 

ここでの君とは夜の姿の君。それか、彼が楽しみすぎて待ち合わせの時間よりもかなり早く着いてしまっていたか。どっちにしろずっと待ってたことには変わりませんよね。

実際に扉があるわけではないとは思いますが、2人からすると大きな一歩を踏み出すことになります。それを今回のツアー名でもあるゲート(扉)を使って魔法の夜の入り口から世界に入っていく様子が描かれているのが素敵だなと思いました。先ほども言いましたが、OK?の答えが頷きだと考えているのでOK?は魔法の夜に入るときにかけた言葉なんだろうなと思います。エスコートできてんじゃん!!!!!!

 

ここで最後に「ねえ俺の君になってよ」と言うのがどういう意味があるのか気になります。次から告白パートに入るのでここでエンジンをかけて彼女をドキッとさせたかったのかなー?と思いましたが、あまりよく分かりません。

 

そこで考察②の出番です。

この曲では待ち合わせ前の彼の想いが描かれており、この曲内では彼女と出会っていない

この考え方だと私にも細かく考えることができます。この曲全てが彼の想いなので口には出されていません。だから強気なことも平気で言えてしまうんです。そうすればねえ 俺の君になってよも簡単に言えてしまうのではないかと思います。ねえ… なのかねえ!なのかねえ。なのかは分かりません。でも1人ならどのねえでも分かりますし、こんなこと本当は思ってるけど声に出していないのなら割と知っている美少年なのではないでしょうか?君の全てを奪いたかった青年なので、俺の君にもなってほしいことでしょう。根はずっと変わりません。

 

Ah

君と付き合えたら 二つ約束をしよう

記念日はいつも二人この場所に来て一緒に年を重ねていこうよ

あともう一つは

 

ここから告白パートです。歌詞全てが彼女に向けられた言葉となりますね。ねえ俺の君になってよと話し始め、そこから「彼女ちゃんと付き合えたら2つ約束する。記念日はいつもここに来て年を重ねていこう。あともう一つはね…」と思っていたことを彼女に伝えます。この記念日は〜の歌詞からわかるように彼は彼女とのこの先続く長い関係性の始まりが今日だと考えていました。これから何回も訪れるであろうこの場所に初めて訪れる今日のデートが楽しみではないわけがないと思います。止まらない想いには楽しみ!ワクワク!緊張…以外にもこの先の未来も含まれていたんじゃないかなと考えました。

 

Shoo Bi Doo Bi Doo 美

あと一つは付き合ってから言うね

Shoo Bi Doo Bi Doo美

先に返事聞かせろよ

ああそっかちゃんと言うね

俺の方から言わせて

 

あと一つは…と言いかけてやっぱり付き合ってから言いたいな。と彼は言います。ここで言いかけてやめるところが少し意地悪で、計算なのか躊躇ったのかはわかりませんが自分のペースに彼女を引き込んでいる感じがして今までとは違うなとここでもめそめそしてしまいます。

「あともう一つはね…。やっぱりあともう一つは付き合った後に伝えたいな。だから返事聞かせてくれないかな?いやちょっと待って。俺の方から言わせて。」

セリフっぽくするとこんな感じになる気がします。これ、計算??なんかテンパってるのかなって思えてしまいます。

歌詞からも先に返事聞かせろよと強い口調のあとああそっかと言っているのでここの部分でも完璧じゃないけど頑張って思いを伝えている姿が描かれているのかなと思います。普段あまり強い口調を使ってこなかった彼に返事、聞かせろよと言われたらドキッとしてしまいますよね。私は彼女ではないですが、この歌詞を聞いた時にドキッとしました。笑

 

そして考察②の考え方があるかもしれないと最初に思ったのがここのパートを読んだ時でした。彼は頭の中で告白のシュミレーションをしていたのかなと思います。先に返事聞かせろよと伝えますがいや、俺の方から言わないといけないなと思い直した場面です。頭の中で返事聞かせろよになっていても②であれば返事、聞かせてほしいな。などに変換されると思っています。あえて命令口調になっているのは彼がいっぱいいっぱいになっていて、思わず本音が見えてしまったからかなと考えることもできます。

「はあ、もう早く返事聞かせろよ…。俺はこんなに君のことを思っているのに」こんな考え方もあるのかなと思いました。ここでも完璧じゃない姿が見えます。

 

Shoo Bi Doo Bi Doo 美

君のことがずっとずっとずっと好きだったよ

新たな世界扉ノックしよう

内緒の指切りしてはじまるよ魔法の夜

さあ俺についてきてよ

ねえどうなの?

ねえどうなの?

ねえどうなの?

教えて

 

この曲のクライマックスです。彼女に直接ずっと好きだったと伝えます。ここまで好きと伝えてはこなかった彼ですが、ここでやっと言うことができます。最後のパートの新たな世界や魔法の夜はもちろん夜の世界のことも含まれていますが、これからの2人の関係も含まれているんじゃないかなと思いました。

さっきは頷いたら始まると言っていましたが、今度は指切りをしたら始まります。指切りをするときといったら約束を守る時なのであと一つは付き合った直後に伝えられたのかなと考えています。彼の想いに彼女は頷き、彼はあともう一つを伝えます。魔法の夜の入り口で2人しか知らない秘密の約束を交わし、新たな世界に飛び込むのでしょう。ここであともう一つを描かないところが人それぞれの解釈が生まれて楽しいなと思っています。本当に知っているのは私と彼だけ。私たち聞き手も何か思えばその関係になれるのではないでしょうか。

俺についてきてよ。どうなの?とこちらに聞いてくるあたりが大人になったなと感じるポイントだと思っています。今まで想いを伝えるだけの曲が多かった美少年が最後彼女にどうなの?と問いて終わるこの曲が今までの恋愛ソングと違うことは明確です。美少年からどうなの?と聞かれたら頷くしかできませんよね。それをわかっていても聞いてきているのかもしれないと考えると恐ろしく、意地悪で愛らしいなと思います。

 

ここでも考察②の考え方が当てはまります。「ずっと」と「ねえどうなの?」を3回言っています。彼は大人っぽくありたいと思うので何回も同じ言葉を言うとは考えられません。そこで彼は彼女と待ち合わせる前にずっとずっとずっと大好きだったんだ!!!と彼女に対する想いを自分の中でぶつけているのかなと思いました。またねえどうなの?を3回聞いてくることで自分ではあまりわからなくて不安に思っていたり、自信がないような姿が読み取れるんじゃないかなと思います。彼女の気持ちなどわかりません。ねえどうなの?とたくさん聞きたくなってしまう気持ちもわかる。彼はもう少しで彼女と待ち合わせることでしょう。この頭の中でシュミレーションした通りに行くかどうかはわかりませんが、大人な部分を見せられるように頑張ってほしいなと思います。

 

まとめ

長くなりましたが、私は魔法の夜という楽曲をこのように読み取りました。美少年はもう私たちの知っている姿に見えないかもしれないけれど、根本的な部分はあまり変わっていなくて、完全な大人になる途中なんだよというようなことが描かれているのかなと思います。彼らも20歳を超えてこれからどんどん大人っぽくなっていくわけですが、今までのまっすぐで無垢な青年だった美少年とこれからの大人の余裕を持った姿の美少年を繋ぐ間の曲が魔法の夜なのかなと思いました。急に大人っぽくなったなと感じてもまだあの時の純粋さが残っているような気がして嬉しく、また寂しくなってしまいます。

 

この曲をメンバー全員が30歳を超えた時に歌えばまた違った印象を持つことになるでしょう。今は20歳近い美少年が歌うからこその良さを存分に感じ、美少年の成長を感じて泣きたいと思います。

一曲にこんなに時間をかけて読み解いたのは初めてでしたが、思っていることはかなり書けた気がします。皆さんのこの曲に対する感想も聞かせてほしいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。